梅雨って、
大雨で災害を発生させてしまうような憎たらしい面と、
反対に、水の需要が増える夏の前に、
恵みの雨となる良い面がありますよね。
梅雨のどちらの顔に注目しても、
気になるのが梅雨入りと梅雨明けの時期。
【関連記事:四国の梅雨明け2020年はいつ?平年との比較も】
気象現象や、現在・過去の気象データをもとに予想したいと思います。
ちなみに、四国は以下の4つの地域。
- 香川
- 愛媛
- 徳島
- 高知
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四国の梅雨入りの平年はいつ?
四国4県(高知・徳島・愛媛・香川)の梅雨入りを発表するのは、
高松気象台(香川県)です。
そして、梅雨入りの判断基準は以下の通り。
- 晴天が2日以上続いたあとに前日と本日が雨。
- 梅雨前線がある。
- さらにその後1週間の天気予報が5日以上雨または曇り。
高松気象台が、これらを判断して梅雨入り宣言を行うわけです。
そうして出た1951年からの平均が、
6月 5日ごろです。
梅雨入りの平年値は1951年からのデータ
気象庁が気温や降水量や日照時間の平年値を算出する場合、
10年ごとに更新するんですね。
たとえば、
2001年~2010年までは、1971~2000年の観測値の平均、
2011年~2020年までは、1981~2010年の観測値の平均、
といった感じです。
梅雨入りや梅雨明けの平年値は、10年ごとの更新ではなく1951年からの平均です。
そこで、2020年の四国の梅雨入り時期を予想するには、
2000年以降のデータでも判断してみたいと思います。
2020年の四国の梅雨入り時期の予想
四国4県(愛媛・高知・香川・徳島)の梅雨入り時期の平均は、
6月5日頃でした。
ただこれは1951年からのデータの平均なので、
2020年の梅雨入り時期を予想するには、
もっと最近である2000年以降のデータの平均を参考にしたいと思います。
ということで、
高松気象台が発表する四国の梅雨入りはこちら。
年 | 梅雨入り | 平年(6月5日)との差 |
2000年 | 6月 3日ごろ | -2 |
2001年 | 5月21日ごろ | -15 |
2002年 | 6月11日ごろ | +6 |
2003年 | 6月10日ごろ | +5 |
2004年 | 5月29日ごろ | -7 |
2005年 | 6月11日ごろ | +6 |
2006年 | 6月 8日ごろ | +3 |
2007年 | 6月13日ごろ | +8 |
2008年 | 5月28日ごろ | -8 |
2009年 | 6月 3日ごろ | -2 |
2010年 | 6月13日ごろ | +8 |
2011年 | 5月21日ごろ | -15 |
2012年 | 6月 2日ごろ | -3 |
2013年 | 5月27日ごろ | -9 |
2014年 | 6月 2日ごろ | -3 |
2015年 | 6月 2日ごろ | -3 |
2016年 | 6月 4日ごろ | -1 |
2017年 | 6月20日ごろ | +15 |
2018年 | 6月 5日ごろ | 0 |
ざっと見た感じ、平年(6月5日)より早い日が多そうですが、
実際に計算してみましょう。
平年より梅雨入りが早かった年を-(マイナス)、
逆に遅かった年を+(+)として計算すると、
合計-17
これを19で割ると、-0.8947・・・となり、
小数点第2位以下を四捨五入して、およそ-0.9
つまり、平年の6月5日より0.9日早くなるため、
6月4.1日頃ということになります。
2020年は、この前後1週間以内に入ると考えて、
5月28日~6月11日の間に梅雨入りするのではないかと予想します。
ただ、どんなものにも「例外の年」というのはつきものなので、
2020年がこの傾向からもれる可能性もあります。
四国の降水量の特徴
四国は、太平洋側と瀬戸内海側で降水量の差がとても大きい地域。
なぜなら、南からの暖かく湿った空気が
四国山地にぶつかって上昇流となり、雲を発生させるからです。
引用:高松気象台
このため太平洋側で降水量が多くなり、
高知では、
年間降水量なんと2547.5ミリ!
それに対して、瀬戸内側の高松では1082.3ミリと差が大きいです。
これは、南からの湿った風が四国山地にさえぎられるため、
降水量が少なくなるからです。
四国のグラフを見ても、
特に3月~9月はの差が大きいのがわかります。
月降水量平年値(統計期間:1981~2010年)
引用:高松気象台