こんにちは。
気象予報士ともみです。
梅雨に入ってしまうと、傘が手放せなかったり、
屋外での作業の計画を立てづらかったりします。
そのため、梅雨入りの時期を知って、予定をたてておきたいですよね。
そこで、気象予報士の私が、
東北地方の北部の梅雨入り時期を予想したいと思います。
東北北部は以下になります。
- 青森県
- 秋田県
- 岩手県
梅雨入り・梅雨明けの時期は、
直近の天気図を確認しないと、はっきりした予想はできませんが、
ここでは、平年値からおおよその時期を予想しています。
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東北北部の梅雨入りの例年の平均はいつ?
東北北部(青森県、秋田県、岩手県)の梅雨入りは、
例年ですと、6月14日ごろです。
梅雨の季節は、梅雨前線の北上にともなって、
しだいに西日本から東日本、北日本へと移動します。
北海道では梅雨がないため、
日本全国で最も遅い時期に梅雨入りするのが北東北となります。
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この梅雨入りの平均ですが、東北北部の場合は、仙台管区気象台が、次の条件を判断して行います。
- 晴天が2日以上続いたあとに前日と本日が雨。
- 梅雨前線がある。
- さらにその後1週間の天気予報が5日以上雨または曇り。
こうして判断して発表された梅雨入りのデータ、
なんと気象庁では1951年からとっているんです。
梅雨入りの平年値は1951年からのデータ
梅雨入り・梅雨明けのデータは、1951年から記録が残っています。
一般的には、使えるデータの期間が長いほうが、
より正確な値に近づくのですが、
気象の場合、気候変動や温暖化などの影響もありますよね。
そのため、気象庁では、気温・降水量・日照時間の平年値を算出する場合、
10年ごとに更新しています。
そのため、次のようになります。
2001年~2010年までは、1971~2000年の観測値の平均
2011年~2020年までは、1981~2010年の観測値の平均
そう考えると、梅雨入り・梅雨明けに関しても、1951年~の平年日のほかにも、もう少し現代に近い期間での平均も気になりますよね。
そこで、2000年以降の梅雨入りの平均も調べてから、
2020年の梅雨入りを予想してみました。
2020年の東北北部の梅雨入りはいつ?
気になるのは、2020年の梅雨入りの時期ですよね。
東北北部(青森県、秋田県、岩手県)はいつでしょうか?
結論から先にお伝えすると、
頃と予想しています。
その理由は、北東北の1951年からの平年日と2000年以降の平均です。
以下のように、
2000年以降の梅雨入りの日にちと平年との差を表にしてみました。
年 | 梅雨入りの日にち | 平年(6月14日)との差 |
2000年 | 6月23日ごろ | +9 |
2001年 | 6月 6日ごろ | -8 |
2002年 | 6月11日ごろ | -3 |
2003年 | 6月12日ごろ | -2 |
2004年 | 6月19日ごろ | +5 |
2005年 | 6月25日ごろ | +11 |
2006年 | 6月15日ごろ | +1 |
2007年 | 6月29日ごろ | +15 |
2008年 | 6月23日ごろ | +9 |
2009年 | 6月 4日ごろ | +10 |
2010年 | 6月16日ごろ | +2 |
2011年 | 6月21日ごろ | +7 |
2012年 | 6月 9日ごろ | -5 |
2013年 | 6月15日ごろ | +1 |
2014年 | 6月 6日ごろ | -8 |
2015年 | 6月26日ごろ | +12 |
2016年 | 6月13日ごろ | -1 |
2017年 | 7月 1日ごろ | +17 |
2018年 | 6月11日ごろ | -3 |
平年より早く梅雨入りした年を-(マイナス)、
逆に、平年より遅く梅雨入りした年を+(プラス)として計算してみると、
2000年ー2018年までの合計は、+69
それを2000年から2018年の19年間で割ると、3.632
小数点第2位以下を四捨五入すると3.6
平年との差は、約+3.6ということは、
2000年以降の平均は6月17日~6月18日となります。
2020年もこの傾向が続くとすると、
6月10日~6月25日の間に梅雨入りすると予想します。