梅雨明け

【東北南部の梅雨明け予想】2020年はいつ?平年との比較を気象予報士が解説

東北南部の梅雨明け予想!2019年はいつ?平年との比較を気象予報士が解説

 

Tomomi

こんにちは。

気象予報士ともみです。

 

梅雨の時期は、お布団や洗濯物をなかなか干せなかったり、

なかなか屋外での計画を立てづらかったり・・・

だから、梅雨明けの時期が気になりますよね。
Tomomi

そこで気象予報士の私が、

気象現象や、平年の値を比較・参考にしながら

2020年の東北南部の梅雨明けを予想してみました

 

ちなみに東北南部とは次の3県です。

  • 宮城
  • 福島
  • 山形

 

梅雨入り・梅雨明けの時期は、

直近の天気図を確認しないと、はっきりした予想はできませんが、

ここでは、平年値からおおよその時期を予想しています。

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東北南部の梅雨明けの平年はいつ?

東北南部の梅雨明け予想!2019年はいつ?平年との比較を気象予報士が解説

 

東北南部(宮城・山形・福島)の梅雨明けは、

例年だと、7月25日ごろです。

 

梅雨明けしたかは、どうやって判断するの?
Tomomi

東北南部が梅雨明けしたかは、

仙台管区気象台が、以下の条件を判断して行うよ。

 

 

  • 雨が2日以上続いていた後、前日と本日が晴れ
  • 週間天気予報で5日以上が晴れ(または一部曇り)
  • 梅雨前線が北上し、戻ってこないと判断されている

 

こういった天候のとき、

仙台管区気象台

「梅雨明けしたとみられる」

 

と発表します。

 

「梅雨明けしたとみられる」という表現なのは、

数か月後に天気を振り返って、

梅雨明けの日が変更されたりすることもあるからです。

 

天気って、やっぱり自然現象だし、

A=Bみたいに明確な答えは出しづらいよね。

Tomomi

そうだね。

そして、じっくり数か月を振り返って出た梅雨明けのデータは、

なんと1951年から記録が残っているんだよ。

梅雨明けのデータは1951年からの平均

 

Tomomi
梅雨入り・梅雨明けのデータは、1951年からのデータの平均です。
長い期間のデータがあるんだね。

 

一方で、気温・降水量・日照時間といったものの平年値は、

10年ごとに更新しています。

 

たとえば次のように計算しています。

 

  • 2001年~2010年までは、1971~2000年の観測値の平均
  • 2011年~2020年までは、1981~2010年の観測値の平均

 

一般的に平均を出すときは、

元になるデータが多いほうが正確な値に近づくものですが、

殊、気象に関しては、気候変動などの影響があるので、

10年ごとに更新しているのだと思います。

 

・・・と考えると、

梅雨入りの平均についても、1951年からのデータだけでなく、

もう少し現代に近いときのも参考にしたほうが

2020年の予想を出しやすいと思います。

 

そこで、2000年以降の梅雨入り日の平均も調べてみました。

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2020年の東北南部の梅雨明け予想!時期はいつ?

東北南部の梅雨明け予想!2019年はいつ?平年との比較を気象予報士が解説

 

梅雨入りも梅雨明けも、西日本から徐々に北に移動するので、

東北は沖縄などと比べると1か月くらい時期がずれて、

例年ですと、梅雨明けの時期は、7月25日頃です。

 

2020年の梅雨明けはいつになるのかな?

 

結論から先に言ってしまうと、

ではないかと予想します。

 

その理由ですが、以下の2つがポイントとなります。

  1. エルニーニョ現象の影響はなし
  2. 2000年以降の平年値

1. エルニーニョ現象の影響はなし

 

エルニーニョ現象?
Tomomi
エルニーニョ現象は、下の記事でわかりやすく説明しているよ。

関連記事

 

エルニーニョ現象のとき、

西日本では梅雨明けが遅くなると言われています。

が、

東北地方は以下のグラフのように、さほど影響はありません。

 

引用:気象庁

 

そこで、エルニーニョ現象の影響は考えず、

例年の平均からの傾向を参考に予想していきたいと思います。

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2. 例年の平均からの傾向

 

東北南部が梅雨明けするのは、

例年だと、7月25日ころでした。

 

これは、1951年からのデータの平均です。

すごく昔から記録が残っているんだね!

 

一般的に平均をとるとき、その元になるデータの数が多いほうが、

より正確な値に近づくのですが、

気象に関しては、気候変動や温暖化など時代によって変化をしていくので、

1951年からの平均以外に、

もう少し現代に近い期間の平均も参考にしたいと思います。

 

たとえば、気温・降水量・日照時間の平年値を計算する場合は、

気象庁は、10年ごとに更新しています。

 

たとえば、次のようになります。

 

  • 2001年~2010年までは、1971~2000年の観測値の平均
  • 2011年~2020年までは、1981~2010年の観測値の平均

 

梅雨明けの時期についても、

1951年以降の平均以外に、

2000年以降の平均も出してみたいと思います。

 

梅雨明け平年(7月25日)との差
2000年7月19日ごろ-6
2001年7月 7日ごろ-18
2002年7月23日ごろ-2
2003年
2004年7月22日ごろ-3
2005年8月 4日ごろ+10
2006年8月 2日ごろ+8
2007年8月 1日ごろ+7
2008年8月 6日ごろ+12
2009年
2010年7月18日ごろ-7
2011年7月 9日ごろ-16
2012年7月26日ごろ+1
2013年8月 7日ごろ+13
2014年7月25日ごろ0
2015年7月26日ごろ+1
2016年7月29日ごろ+4
2017年
2018年7月14日ごろ-11

 

 

平年より梅雨入りが早かった年を-(マイナス)、

反対に遅かった年を+(+)として計算すると、

2000年以降の平均は、合計-7

 

これを19で割ると、-0.368・・・となり、

小数点第2位以下を四捨五入して、およそ-0.4

 

つまり、平年の7月25日より0.4日早いだけなので、

ほぼ平年並みということになります。

7月24日~25日頃だね。

 

2020年の東北南部の梅雨明けも、

この傾向が続けば、

7月17日~7月31日くらいに梅雨明けすると予想します。

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大学在学中に気象予報士に合格。 ほかに防災士や化粧品検定1級にも合格。   天気の豆知識や、災害への備え、防災対策、気候にあわせた服装など役立つ情報を発信しています。

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