こんにちは。
気象予報士ともみです。
梅雨の時期は、お布団や洗濯物をなかなか干せなかったり、
なかなか屋外での計画を立てづらかったり・・・
そこで気象予報士の私が、
気象現象や、平年の値を比較・参考にしながら
2020年の東北南部の梅雨明けを予想してみました
ちなみに東北南部とは次の3県です。
- 宮城
- 福島
- 山形
梅雨入り・梅雨明けの時期は、
直近の天気図を確認しないと、はっきりした予想はできませんが、
ここでは、平年値からおおよその時期を予想しています。
クリックできる目次
東北南部の梅雨明けの平年はいつ?
東北南部(宮城・山形・福島)の梅雨明けは、
例年だと、7月25日ごろです。
東北南部が梅雨明けしたかは、
仙台管区気象台が、以下の条件を判断して行うよ。
- 雨が2日以上続いていた後、前日と本日が晴れ
- 週間天気予報で5日以上が晴れ(または一部曇り)
- 梅雨前線が北上し、戻ってこないと判断されている
こういった天候のとき、
仙台管区気象台
「梅雨明けしたとみられる」
と発表します。
「梅雨明けしたとみられる」という表現なのは、
数か月後に天気を振り返って、
梅雨明けの日が変更されたりすることもあるからです。
天気って、やっぱり自然現象だし、
A=Bみたいに明確な答えは出しづらいよね。
そうだね。
そして、じっくり数か月を振り返って出た梅雨明けのデータは、
なんと1951年から記録が残っているんだよ。
梅雨明けのデータは1951年からの平均
一方で、気温・降水量・日照時間といったものの平年値は、
10年ごとに更新しています。
たとえば次のように計算しています。
- 2001年~2010年までは、1971~2000年の観測値の平均
- 2011年~2020年までは、1981~2010年の観測値の平均
一般的に平均を出すときは、
元になるデータが多いほうが正確な値に近づくものですが、
殊、気象に関しては、気候変動などの影響があるので、
10年ごとに更新しているのだと思います。
・・・と考えると、
梅雨入りの平均についても、1951年からのデータだけでなく、
もう少し現代に近いときのも参考にしたほうが
2020年の予想を出しやすいと思います。
そこで、2000年以降の梅雨入り日の平均も調べてみました。
2020年の東北南部の梅雨明け予想!時期はいつ?
梅雨入りも梅雨明けも、西日本から徐々に北に移動するので、
東北は沖縄などと比べると1か月くらい時期がずれて、
例年ですと、梅雨明けの時期は、7月25日頃です。
結論から先に言ってしまうと、
頃ではないかと予想します。
その理由ですが、以下の2つがポイントとなります。
- エルニーニョ現象の影響はなし
- 2000年以降の平年値
1. エルニーニョ現象の影響はなし
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エルニーニョ現象のとき、
西日本では梅雨明けが遅くなると言われています。
が、
東北地方は以下のグラフのように、さほど影響はありません。
引用:気象庁
そこで、エルニーニョ現象の影響は考えず、
例年の平均からの傾向を参考に予想していきたいと思います。
2. 例年の平均からの傾向
東北南部が梅雨明けするのは、
例年だと、7月25日ころでした。
これは、1951年からのデータの平均です。
一般的に平均をとるとき、その元になるデータの数が多いほうが、
より正確な値に近づくのですが、
気象に関しては、気候変動や温暖化など時代によって変化をしていくので、
1951年からの平均以外に、
もう少し現代に近い期間の平均も参考にしたいと思います。
たとえば、気温・降水量・日照時間の平年値を計算する場合は、
気象庁は、10年ごとに更新しています。
たとえば、次のようになります。
- 2001年~2010年までは、1971~2000年の観測値の平均
- 2011年~2020年までは、1981~2010年の観測値の平均
梅雨明けの時期についても、
1951年以降の平均以外に、
2000年以降の平均も出してみたいと思います。
年 | 梅雨明け | 平年(7月25日)との差 |
2000年 | 7月19日ごろ | -6 |
2001年 | 7月 7日ごろ | -18 |
2002年 | 7月23日ごろ | -2 |
2003年 | - | |
2004年 | 7月22日ごろ | -3 |
2005年 | 8月 4日ごろ | +10 |
2006年 | 8月 2日ごろ | +8 |
2007年 | 8月 1日ごろ | +7 |
2008年 | 8月 6日ごろ | +12 |
2009年 | - | |
2010年 | 7月18日ごろ | -7 |
2011年 | 7月 9日ごろ | -16 |
2012年 | 7月26日ごろ | +1 |
2013年 | 8月 7日ごろ | +13 |
2014年 | 7月25日ごろ | 0 |
2015年 | 7月26日ごろ | +1 |
2016年 | 7月29日ごろ | +4 |
2017年 | - | |
2018年 | 7月14日ごろ | -11 |
平年より梅雨入りが早かった年を-(マイナス)、
反対に遅かった年を+(+)として計算すると、
2000年以降の平均は、合計-7
これを19で割ると、-0.368・・・となり、
小数点第2位以下を四捨五入して、およそ-0.4
つまり、平年の7月25日より0.4日早いだけなので、
ほぼ平年並みということになります。
2020年の東北南部の梅雨明けも、
この傾向が続けば、
7月17日~7月31日くらいに梅雨明けすると予想します。
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