沖縄に住んでいる方も、旅行に行く予定の方も、梅雨明けの時期は気になるところですよね。
沖縄は東京から、直線距離でも1,556kmあります。
そのため、梅雨明けの時期も、平均1か月くらい早いです。
梅雨明けの時期が知りたいな。


気象現象や、 現在・過去の気象データをもとに、
気象予報士の私が、例年の平均と比較しながら
梅雨明けの時期を予想したいと思います。
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沖縄の梅雨明けの平均はいつ?
沖縄の梅雨明け発表は、沖縄気象台がしています。
この沖縄気象台の管轄下には次の4つがあります。
- 南大東島地方気象台
- 宮古島地方気象台
- 石垣島地方気象台
- 那覇航空測候所
そして、気になる梅雨明けの平年は、
6月23日頃となっています。
ただ、これ、1951年からの平均なんです。
そこで、2000年以降にしぼって平均を出してみたいと思います。
年 | 梅雨明け | 平年との差 |
2000年 | 6月20日ごろ | -3 |
2001年 | 6月21日ごろ | -2 |
2002年 | 6月21日ごろ | -2 |
2003年 | 6月20日ごろ | -3 |
2004年 | 6月23日ごろ | 0 |
2005年 | 6月27日ごろ | +4 |
2006年 | 6月20日ごろ | -3 |
2007年 | 6月21日ごろ | -2 |
2008年 | 6月17日ごろ | -6 |
2009年 | 7月 6日ごろ | +13 |
2010年 | 6月19日ごろ | -4 |
2011年 | 6月 9日ごろ | -14 |
2012年 | 6月23日ごろ | 0 |
2013年 | 6月11日ごろ | -12 |
2014年 | 6月26日ごろ | +3 |
2015年 | 6月8日ごろ | -15 |
2016年 | 6月16日ごろ | -7 |
2017年 | 6月22日ごろ | -1 |
2018年 | 6月23日ごろ | 0 |
上の表をみてわかるように、
2000年以降は、ほとんど平年の6月23日より早い梅雨明けとなっています。
平年より早かった年を-(マイナス)、
平年より遅かった年を+(+)として計算してみると、
2000年~2018年までの合計は、-54
これを19年間で割ると、-2.842・・・
少数点第2位以下を四捨五入すると、およそ-2.8
つまり2000年以降の梅雨明けの平均は、
6月23日より2.8日早いので、
6月20~21日頃ということになります。
とすると、だいたい平均の前後1週間と考えて、
2020年は、6月13日から6月27日頃と予想したくなるところです。
が!

ある気象現象と関係があると言われています。
その気象現象が2020年は影響があるため、
それも考えて、次で梅雨明けの時期を予想したいと思います。
【関連記事:沖縄の梅雨入りはいつ?2020年と平年を比較】
2020年の沖縄の梅雨明け時期予想

まず、沖縄の梅雨明けの平均は以下の通り
- 1951年~2018年⇒6月23日頃
- 2000年~2018年⇒6月20日ころ
梅雨明けの平均を見ると、
2000年以降、沖縄の梅雨明けは早まっているのがわかります。

2020年の梅雨明けは、
6月16日前後~6月30日前後頃の確率が高いと予想します。

ちなみにエルニーニョ現象が発生しているときは、
沖縄県の梅雨明けの時期が遅くなりやすいというデータがあります。
2020年は発生していません。
興味のない方は飛ばしてください。
エルニーニョ現象と梅雨明けの関係
下の気象庁のグラフを見ると、
エルニーニョ現象が発生しているときのうち、
57%の確率で、梅雨明けが遅くなっています。
引用:気象庁HP
沖縄の梅雨入り・梅雨明けが1か月早い理由
沖縄の平年の梅雨入りと梅雨明けは、
- 梅雨入り⇒5月9日頃
- 梅雨明け⇒6月23日頃
これは、東京や大阪などの本州と比べると、
約1か月、梅雨の時期が早いです。

それは、下の図のように、
梅雨前線が、日本列島に東西に横たわって伸びていて
南から次第に北へ移動していくからです。
そのため、南にある地方から先に梅雨の季節になっていくというわけです。
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