こんにちは。
気象予報士ともみです。
四国の暑い夏が来る前にやってくるあの季節。
そう、梅雨。
旅行の計画を立てづらかったり・・・
なにより、大雨をふらせて自然の脅威を感じることもある梅雨。
2020年の四国の梅雨明けはいつなのでしょうか?
気になりますよね。
そこで気象予報士の私が、
気象現象や、
平年を比較・参考にしながら予想してみました。
ちなみに四国とは次の4県です。
- 香川
- 愛媛
- 徳島
- 高知
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四国の梅雨明けの平年はいつ?
四国の梅雨明けの平年値は、
7月18日ころです。
- 雨が2日以上続いていた後、前日と本日が晴れ
- 週間天気予報で5日以上が晴れ(または一部曇り)
- 梅雨前線が北上し、戻ってこないと判断されている
こういった気象条件のときに、
四国の中枢官署である高松気象台(香川県)が、
気象庁の職員さん
「梅雨明けしたとみられる」
と発表します。
「梅雨明けしたとみられる」と、ちょっと自信なさげなのは、
数か月後に天気を振り返って、
梅雨明けの日が変更されたりすることもあるからです。
でも、それは高松気象台の方の判断が間違っていたわけではなく、
そもそも梅雨明けの判断があいまいで難しいからです。
天気って、やっぱり自然現象だし、
A=Bみたいに明確な答えは出しづらいよね。
1951年からあります。
2020年の四国の梅雨明け予想をしたいと思います。
2020年の四国の梅雨明け予想!時期はいつ?
四国の梅雨明け時期の平均は、
7月18日頃でした。
では、2020年はいつなのでしょうか?
結論から先に言ってしまうと、
7月15日~7月29日頃ではないかと予想します。
その理由ですが、以下の2つがポイントとなります。
- 2000年以降の平年値
- エルニーニョ現象は発生しない
1 2000年以降の平年値
四国の梅雨明けの平年値7月18日は、
1951年からのデータの平均です。
そこで、もう少し現在に近い時代からの平均も調べてみることにしました。
下は、2000年以降のデータです。
年 | 梅雨明け | 平年(7月18日)との差 |
2000年 | 7月18日ごろ | 0 |
2001年 | 7月19日ごろ | +1 |
2002年 | 7月20日ごろ | +2 |
2003年 | 7月31日ごろ | +13 |
2004年 | 7月13日ごろ | -5 |
2005年 | 7月16日ごろ | -2 |
2006年 | 7月26日ごろ | +8 |
2007年 | 7月23日ごろ | +5 |
2008年 | 7月 6日ごろ | -12 |
2009年 | 7月30日ごろ | +12 |
2010年 | 7月17日ごろ | -1 |
2011年 | 7月 8日ごろ | -10 |
2012年 | 7月17日ごろ | -1 |
2013年 | 7月 8日ごろ | -10 |
2014年 | 7月20日ごろ | +2 |
2015年 | 7月24日ごろ | +6 |
2016年 | 7月18日ごろ | 0 |
2017年 | 7月13日ごろ | -5 |
2018年 | 7月 9日ごろ | -9 |
2000年以降の平年との差の合計は、
-6
これを19で割ると、-0.3157・・・
小数点第2位以下を四捨五入して、-0.3
つまり、平年の7月18日より、
0.3日梅雨明けが早くなっています。
ほとんど平年と同じですね。
そこで、
7月15日~7月29日頃に、梅雨明けすると予想します。
1. エルニーニョ現象は発生しない
エルニーニョ現象がと呼ばれる現象があります。
この梅雨への影響を簡単に言うと、
一部の地域の梅雨明けが遅くなる傾向があるということです。
そして、エルニーニョ現象によって、
梅雨明けが遅くなる地域に、四国も含まれています。
これを裏付けるのが、下の気象庁のグラフです。
なんと、四国は62%の確率で、梅雨明けが遅くなっています。
引用:気象庁HP
ただ2020年はエルニーニョ現象は発生しないため、梅雨明けの時期とは関係ないでしょう。