奄美の梅雨は、東京・大阪などと比べると1か月近く早く訪れ、
そして、激しい豪雨になることもしばしば。
水の需要が増える夏の前に雨が降ってくれるのは有難いですが、
かといって、豪雨や雷雨は困りますよね。
例年のデータの平均から、2020年の梅雨明けを予想しました。
梅雨入り・梅雨明けの時期は、
直近の天気図を確認しないと、はっきりした予想はできませんが、
ここでは、平年値からおおよその時期を予想しています。
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奄美の梅雨明けの例年の平均は?
奄美の梅雨明け宣言は、
鹿児島地方気象台が、以下の条件を判断して行います。
- 晴天が2日以上続いたあとに前日と本日が雨。
- 梅雨前線がある。
- さらにその後1週間の天気予報が5日以上雨または曇り。
そうして出された梅雨明けの例年の平均は、
6月29日ごろとなっています。
【関連記事:奄美以外の梅雨明け情報はここをクリック 】
ちなみに、梅雨明け宣言は、
鹿児島地方気象台
梅雨明けしたとみられる
このように、「梅雨明けしたとみられる」という表現をします。
これは、梅雨明けなのか梅雨の晴れ間なのかの判断が難しく、
あとで天候を振り返って、変更されることがあるからです。
なるほど。
そうやって振り返って吟味されたデータの積み重ねだということだね。
そうだね。
そして、この平均は、1951年からのデータの積み重ねなんだよ。
梅雨明けの平年値は1951年からのデータ
梅雨入り・梅雨明けの記録は1951年からとってあり、
6月29日頃という平年値は、その平均ということになります。
一方で、気温・降水量・日照時間の平年値は、10年ごとに更新しています。
たとえば、
2001年~2010年までは、1971~2000年の観測値の平均、
2011年~2020年までは、1981~2010年の観測値の平均、
といった感じです。
これは、時代にともなって気象環境も変化するため、
10年おきに平均を算出する期間を更新しているんです。
となれば、梅雨明けの平年値も、
もう少し現代に近い期間で出してみたいと思い、
2000年以降の平均を調べてみることにしました。
2020年の奄美の梅雨明け予想
2020年の奄美地方の梅雨明け時期を予想します。
まず、奄美地方の例年の梅雨明けは、
6月29日ごろです。
では2020年はいつごろでしょうか?
2000年以降の平年値などをもとに予想します。
1 2000年以降の平年値
奄美の梅雨明けの平年値である6月29日は、
1951年からのデータの平均です。
そこで、もう少し現在に近い時代からの平均も調べてみることにしました。
下は、2000年以降のデータです。
年 | 梅雨明け | 平年(6月29日)との差 |
2000年 | 6月21日ごろ | -8 |
2001年 | 6月23日ごろ | -6 |
2002年 | 6月30日ごろ | +1 |
2003年 | 6月27日ごろ | -2 |
2004年 | 6月24日ごろ | -5 |
2005年 | 6月27日ごろ | -2 |
2006年 | 6月22日ごろ | -7 |
2007年 | 6月28日ごろ | -1 |
2008年 | 7月 2日ごろ | +3 |
2009年 | 7月 5日ごろ | +6 |
2010年 | 7月15日ごろ | +16 |
2011年 | 6月22日ごろ | -7 |
2012年 | 6月29日ごろ | 0 |
2013年 | 6月29日ごろ | 0 |
2014年 | 7月4日ごろ | +5 |
2015年 | 7月6日ごろ | +7 |
2016年 | 6月18日ごろ | -11 |
2017年 | 6月29日ごろ | 0 |
2018年 | 6月26日ごろ | -3 |
平年より遅かった年を+(プラス)、
反対に平年より早かった年を-(マイナス)として、
平年との差の合計を計算すると、
-14
これを19(2000-2018年)で割ると、-0.7368・・・
小数点第2位以下を四捨五入して、-0.74
つまり、2000年以降の平均は、
1951年からの平年値であるの6月29日より、
0.74日梅雨明けが早くなっています。
6月28日くらいなので、ほとんど平年と同じですね。
ちなみに、エルニーニョ現象が発生しているときは、
奄美地方の梅雨明けの時期が遅くなりやすいというデータがありますが2020年は発生していないため影響はないでしょう。
エルニーニョと梅雨明けの関係
エルニーニョ現象が発生しているときのうち、
57%の確率で、梅雨明けが遅くなっています。
引用:気象庁HP
防災グッズを準備はしていますか?
美しい自然に囲まれ「東洋のガラパゴス」との異名をもつ奄美大島。
雨はそんな奄美地方の自然の恵みの雨ともなりますが、
ときに大雨をもたらし、災害をも引き起こします。
とくに奄美地方など西日本では、梅雨の後半に激しい豪雨となることが多いです。
万が一のとき、自分や家族のために、防災グッズを用意しておくことをおすすめします。
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