こんにちは。
気象予報士ともみです。
爽やかな初夏の季節が終わると、
シトシト雨が降ったりやんだりの梅雨の季節が訪れます。
北陸地方の梅雨は、西日本のような豪雨にはなりにくいですが、
とはいえ約1か月間もの間、ぐずついた天気になるので生活にも影響しますよね。
北陸地方とは次の4県です。
- 新潟県
- 富山県
- 石川県
- 福井県
梅雨入り・梅雨明けの時期は、
直近の天気図を確認しないと、はっきりした予想はできませんが、
ここでは、平年値からおおよその時期を予想しています。
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北陸の梅雨入りの例年の平均はいつ?
北陸の梅雨入りは、
例年ですと6月12日ごろです。
そして、梅雨入りしたことを発表する梅雨入り宣言は、
新潟地方気象台が、以下の条件の時に発表します。
- 晴天が2日以上続いたあとに前日と本日が雨。
- 梅雨前線がある。
- さらにその後1週間の天気予報が5日以上雨または曇り。
この条件がそろったとき、
新潟地方気象台
「梅雨入りしたとみられる」
と発表します。
「梅雨入りしたとみられる」という表現をするのは、
発表後、数か月して、あとから天気を振り返ったときに、
梅雨入りの日が変更になることがあるからです。
こうして出された梅雨入りの記録は、
なんと、1951年から気象庁でデータがとられているんです。
梅雨入りの平年値は1951年からのデータ
梅雨入りは、1951年から記録が残っています。
そのため、平年値の6月12日ころというのは、1951年からの平均ということになります。
ただ実は、これに対して、
気温や降水量や日照時間の平年値を計算する場合は、
10年ごとに更新しています。
たとえば、以下のようになっています。
2001年~2010年までは、1971~2000年の観測値の平均、
2011年~2020年までは、1981~2010年の観測値の平均、
一般的に、平均を出すときは、
元になるデータが多いほうが、正確な値へと近づきますが、
気象の場合は、気候変動や温暖化など、
時代の流れによって少しずつ天候が変化しますよね。
そのため、10年ごとに更新をしているわけです。
そう考えると、梅雨入りについても、もう少し短いスパンでの平均を知ったほうが、
2020年の梅雨入りの日の予測を立てやすいですよね。
そのため、2000年以降の梅雨入り日も参考にして、
2020年の北陸地方の梅雨入りを予想してみました。
2020年の北陸地方の梅雨入り予想!時期はいつ?
先に結論を話してしまうと
6月7日~6月21日頃ではないかと予想します。
その理由は、1951年からの平年日と2000年以降の平均です。
以下の表をご覧ください。
これは、2000年以降の梅雨入りの日にちと、
平年との差を表にしたものです。
年 | 梅雨入り | 平年(6月12日)との差 |
2000年 | 6月 8日ごろ | -4 |
2001年 | 6月 5日ごろ | -7 |
2002年 | 6月11日ごろ | -1 |
2003年 | 6月12日ごろ | 0 |
2004年 | 6月 6日ごろ | -6 |
2005年 | 6月27日ごろ | +15 |
2006年 | 6月15日ごろ | +3 |
2007年 | 6月21日ごろ | +9 |
2008年 | 6月19日ごろ | +7 |
2009年 | 6月 3日ごろ | -9 |
2010年 | 6月13日ごろ | +1 |
2011年 | 6月18日ごろ | +6 |
2012年 | 6月 9日ごろ | -3 |
2013年 | 6月18日ごろ | +6 |
2014年 | 6月 5日ごろ | -7 |
2015年 | 6月19日ごろ | +7 |
2016年 | 6月13日ごろ | +1 |
2017年 | 6月25日ごろ | +13 |
2018年 | 6月 9日ごろ | -3 |
平年より早く梅雨入りした年を-(マイナス)、
そして平年より遅く梅雨入りした年を+(プラス)として計算してみると、
2000年ー2018年までの合計は、28
それを19年間で割ると、1.4736・・・
小数点第2位以下を四捨五入して、1.5
以上より、2000年以降の平均は、
平年より1.5日遅くなっているということがわかります。
平年は6月12日なので、6月13日~6月14日くらいですね。
そのため、2020年もこの傾向が続けば、
6月7日~6月21日頃に北陸が梅雨入りするのではないかと予想します。