梅雨明け

【北陸の梅雨明け予想】2020年はいつ?平年との比較を気象予報士が解説

 

Tomomi

こんにちは。

気象予報士ともみです。

なかなかスカッと晴れる日が続かず、

お布団や洗濯物が乾かしづらい日々が続く梅雨。

カビ対策もきになるよね。

そんな梅雨があけると、

北陸地方は1年でもっとも晴れる日が多い季節である夏がやってきます。

 

梅雨明けが気になりますよね。

Tomomi

そこで、気象予報士の私が、平年との比較などから

北陸地方の梅雨明け予想をしたいと思います。

北陸地方とは次の4県です。

  • 新潟県
  • 富山県
  • 石川県
  • 福井県

 

梅雨入り・梅雨明けの時期は、

直近の天気図を確認しないと、はっきりした予想はできませんが、

ここでは、平年値からおおよその時期を予想しています。

クリックできる目次

北陸の梅雨入りの例年の平均はいつ?

北陸の梅雨明け予想!2019年はいつ?平年との比較を気象予報士が解説

 

北陸地方の梅雨明けは、

平均すると7月24日頃となっています。

 

梅雨明け宣言って、どういった時に発表されるの?

 

Tomomi

梅雨明け宣言は、各地方の気象台が以下の条件を判断して発表するよ。

北陸地方の場合は、新潟地方気象台が判断を行うよ。

 

  • 雨が2日以上続いていた後、前日と本日が晴れ
  • 週間天気予報で5日以上が晴れ(または一部曇り)
  • 梅雨前線が北上し、戻ってこないと判断されている

 

上記の条件がそろうと、

新潟地方気象台の方

「梅雨明けしたとみられる」

 

と発表します。

【関連記事:北陸以外の梅雨明け情報はここをクリック 】

 

「梅雨明けしたとみられる」と、ぼかした表現がされているのは、

数か月後に天候を振り返って、梅雨明けの日が変更されることがあるからです。

 

梅雨明けの判断って難しいんだね。
Tomomi
梅雨の晴れ間とかもあるから、まぎらわしいんだよね

 

そうやって、気象台の方が、

毎年考えて発表した梅雨明けのデータの積み重ねは、1951年からあります。

 

Tomomi
そこで、そのデータをもとに

2020年の北陸の梅雨明け予想をします。

 

2020年の北陸の梅雨明け予想!時期はいつ?

梅雨入りとは?わかりやすく気象予報士が解説

 

2020年の梅雨明けっていつだろう?

気になる!

Tomomi
これから見ていくね。

 

結論から先に言うと、

7月16日~7月30日ころではないかと予想します。

 

その理由は以下の2つ。

 

  1. エルニーニョ現象の影響は無し
  2. 例年の平均と2000年以降の傾向

 

1. エルニーニョ現象の影響は無し

 

Tomomi

エルニーニョ現象とは、ざっくりいうと、

日本のはるか遠く南米ペルー沖の海面水温が上昇する現象です。

ペルーって遠いから、日本に関係なさそう・・・
Tomomi
と思ってしまいそうですが、

実は、エルニーニョ現象は日本の天気にも影響を与えます。

関連記事

詳しくは下の記事をチェックしてください。

エルニーニョ現象とは?

 

エルニーニョ現象のとき、日本では、

暖冬&冷夏になりやすいと言われています。

 

そして、もうひとつ、

一部の地域の梅雨明けの時期が遅くなると言われています。

 

ただ、下のグラフを見てわかるように、

その一部の地域というのは西日本に多く、

北陸地方は例年とそこまで変わらず影響はあまりありません。

 

引用:気象庁

 

Tomomi

そのため、北陸地方の梅雨明け予想には、

エルニーニョ現象の影響を考えずに、

平年値と2000年以降の平均を参考に予想したいと思います。

スポンサーリンク
 

2. 例年の平均と2000年以降の傾向

 

北陸地方の梅雨明けの平均は、7月24日頃だったね。
Tomomi

そうだね。

ところで、この平均は、いつからの平均だと思う?

うーん、30年くらい?
Tomomi
実は、1951年からの平均なんだよ。
けっこう昔から、梅雨明けの日の記録が残っているんだね!

 

梅雨明けの平年日(7月24日)は、1951年からの記録の平均となっています。

 

何かの平均をとるとき、もちろん母数となる数が多いほうが、

より正確な値に近づくのですが、

ただ、気象の場合は、気候変動や温暖化など環境の変化にともなって、

平年も少しずつずれていくのかなと考えます。

 

たとえば、気温・降水量・日照時間の平年値を計算する場合は、

気象庁は、10年ごとに更新するんですね。

 

たとえば、次のようになります。

 

  • 2001年~2010年までは、1971~2000年の観測値の平均
  • 2011年~2020年までは、1981~2010年の観測値の平均

 

そのため、梅雨明けについても、

1951年からの平均に加えて、

もう少し最近の2000年以降の平均も参考にしたいと思います。

 

下は、2000年以降の北陸の梅雨明け日と平年との差を表にしたものです。

 

梅雨明け平年(7月24日)との差
2000年7月19日ごろ-5
2001年7月 2日ごろ-22
2002年7月23日ごろ-1
2003年8月 1日ごろ+8
2004年7月22日ごろ-2
2005年7月18日ごろ-6
2006年7月30日ごろ+6
2007年8月 1日ごろ+8
2008年8月 6日ごろ+13
2009年
2010年7月17日ごろ-7
2011年7月 9日ごろ-15
2012年7月26日ごろ+2
2013年8月 7日ごろ+14
2014年7月21日ごろ-3
2015年7月25日ごろ+1
2016年7月19日ごろ-5
2017年8月 2日ごろ+9
2018年7月 9日ごろ-15

 

 

平年より梅雨入りが早かった年を-(マイナス)、

逆に遅かった年を+(+)として計算すると、

2000年以降の平均は、合計-20

 

これを19で割ると、-1.052・・・となり、

小数点第2位以下を四捨五入して、およそ-1.1

 

つまり、2000年以降の平均だと、

平年値の7月24日より1.1日早い梅雨明けとなります。

 

7月23頃ということになります。

 

この傾向が2020年も続けば、

7月16日~7月30日ころに、北陸は梅雨明けするのではないかと予想します。

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

Tomomi

大学在学中に気象予報士に合格。 ほかに防災士や化粧品検定1級にも合格。   天気の豆知識や、災害への備え、防災対策、気候にあわせた服装など役立つ情報を発信しています。

-梅雨明け

© 2024 天気アカデミー|天気の話と災害・防災対策をお届けします。