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災害への備えを身近なものにしたい
これが私がこの天気アカデミーを開設するにあたった理念です。
自然災害、それは人間の力ではどうしようもない領域のものです。
ならば、災害への備えや、被災後の対応を知っておくことこそが大切なのではないかと。
そして気象予報士と防災士という資格を持っている人間として、その役目があるのではないかと思ったのです。
気象予報士・防災士として役立ちたい
もともと私が気象予報士の資格を取得した理由は、テレビの向こうの華やかな世界に憧れたからでした。
しかし実際、テレビの向こう側で働くと、そこは想像していたよりはるかに過酷な現場でした。
激務にパワハラ・・・
結局私は、体調を崩し辞めてしまい、それ以来、天気予報を見ることすらできないほど、トラウマを抱えていました。
でも、豪雨で死者●名、台風で停電●万世帯、●川が氾濫・・・
そういったニュースを見て、自分の中で、私はこのままでいいのかなと自問自答をしていたのも事実です。
あんなに辛くてやめた気象キャスターの仕事。
でも気象予報士や防災士という資格を持っていながら、防災情報を提供したり、災害後の対応をしたりといった役立つ行動をできない自分。
そのジレンマの中にいました。
でも、ある女性との出会いをきっかけでブログで発信するということを知ります。
もちろんブログの存在自体は、昔から知っていましたが、それは趣味でやるものだと思い込んでいました。
ところがその女性はブログでいろいろなお役立ち情報を発信して、大変なアクセスを集めていました。
そこでブログは、個人が情報を発信できる媒体だという認識に変わりました。
私も日々のお役立ち情報に関するサイトを作り、開始4か月目にして30万PVというアクセスが集まるだけのサイトに成長することができました。
そしてふと思ったのです。
個人でこれほどの人に情報を発信できるブログという場所で、気象予報士・防災士として役立つ情報を発信したい。
情報というのは、テレビやラジオなどを通してしか発信できないと思っていましたが、ブログでもこんなにも大勢の人に役立つことができる。
私はテレビやラジオなどでハイペースな世界には対応できませんでしたが、自分のペースでしっかりと調べて、裏をとって、じっくり記事をかけるブログという世界はとても肌に合っていると思っています。
この場所で私は災害への備えと、災害後の対応を発信していきます。
そして、さらに気象現象の仕組みも解説することがその補助となると思っています。
たとえば雷がいつどこで発生するかはピンポイントで予測することは現在では不可能です。
でも、さまざまな状況から予想をすることはできます。
雷への防災対策だけでなく、雷の仕組みそのものを知ることで、ある程度予測が立てられるのではないかと考えたからです。
私が気象予報士試験を勉強していた時に思ったことは、気象学は専門用語や耳慣れない言葉も多く、それを好きでない人には「難しい」と感じるだろうということです。
気象予報士を合格して何年もたちますが、その思いは今も同じです。
もし気象現象の仕組みを、簡単にでも理解できていたら、それは防災につながるのではないかという思いを込めて、災害の備えと、被災後の対策にプラスして、気象の記事も書いているのはそのためです。