こんにちは。
気象予報士ともみです。
2020年の東海地方の梅雨入りの時期が気になりますよね。
雨は降らないと水不足になってしまうので、
梅雨は夏の前の大切な時期。
とはいえ・・・
そこで、気象予報士の私が、
例年の平均と比較しながら、
2020年の梅雨入りの時期を予想したいと思います。
梅雨入り・梅雨明けの時期は、
直近の天気図を確認しないと、はっきりした予想はできませんが、
ここでは、平年値からおおよその時期を予想しています。
東海地方とは次の4県です。
- 静岡県
- 岐阜県
- 三重県
- 愛知県
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東海地方の梅雨入り例年の平均はいつ?
東海地方の梅雨入りの平均は、
例年、6月8日ごろです。
この平均は、1951年からのデータの積み重ねで出されています。
かなり昔から梅雨入りの記録を残しているんだね。
でも梅雨入りって、どうやって判断しているんだろう・・・?
梅雨入りの判断は、各地方の気象台が行っていて、
東海地方の場合は
名古屋地方気象台が以下の気象条件のときに発表しているよ。
- 晴天が2日以上続いたあとに前日と本日が雨。
- 梅雨前線がある。
- さらにその後1週間の天気予報が5日以上雨または曇り。
この条件がそろったとき、
名古屋地方気象台
「梅雨入りしたとみられる」
と発表します。
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なんで、
「梅雨入りしたとみられる」ってあいまいな表現なの?
梅雨入りや梅雨明けの判断は難しいので、
9月に天候を振り返ったときに、日にちが変更されたり、撤回されたりすることがあるからだよ。
それだけちゃんと毎年梅雨入り・梅雨明けを
しっかり吟味しているということなんだね。
そうだね。
そして、そうやって吟味してだされた梅雨入り・梅雨明けの記録は、
1951年からデータがあるんだよ。
2020年の梅雨入りも予想ができそうだね。
梅雨入りの平年値は1951年からのデータ
梅雨入りの平均は、1951年からのデータを使っていますが、
一方で、
気温や降水量や日照時間の平年値を計算する場合は、
10年ごとに更新しています。
たとえば、
2001年~2010年までは、1971~2000年の観測値の平均、
2011年~2020年までは、1981~2010年の観測値の平均、
このような感じです。
そのため、ここでは、
2000年以降の梅雨入りの平均も出してみることにしました。
2020年の東海地方の梅雨入り予想!時期はいつ?
2020年の東海地方の梅雨入りですが、
結論から先に言うと、
6月1日~6月15日ころではないかと予想します。
理由をこれからお伝えしますね。
まず、1951年からの平年値は6月8日でした。
そして、さらに期間をもう少し現代にしぼって、
2000年以降のデータも見てみたいと思います。
年 | 梅雨入り | 平年(6月8日)との差 |
2000年 | 6月 9日ごろ | +1 |
2001年 | 6月 5日ごろ | -3 |
2002年 | 6月11日ごろ | +3 |
2003年 | 6月10日ごろ | +2 |
2004年 | 6月 6日ごろ | -2 |
2005年 | 6月11日ごろ | +3 |
2006年 | 6月 8日ごろ | 0 |
2007年 | 6月14日ごろ | +6 |
2008年 | 5月28日ごろ | -11 |
2009年 | 6月 3日ごろ | -5 |
2010年 | 6月13日ごろ | +2 |
2011年 | 5月22日ごろ | -17 |
2012年 | 6月 8日ごろ | 0 |
2013年 | 5月28日ごろ | -11 |
2014年 | 6月 4日ごろ | -4 |
2015年 | 6月 3日ごろ | -5 |
2016年 | 6月 4日ごろ | -4 |
2017年 | 6月21日ごろ | +13 |
2018年 | 6月 5日ごろ | -3 |
平年より早く梅雨入りした年を-(マイナス)、
そして平年より遅く梅雨入りした年を+(プラス)として計算してみると、
2000年ー2018年までの合計は、-35
それを19年間で割ると、-1.842・・・
小数点第2位以下を四捨五入して、-1.8
つまり平年の6月8により、
2000年以降は1.8日梅雨入りが早まっているということになります。
これを基準に考えると、
2020年の梅雨入りは6月1日~6月15日頃だと予想しました。